アナウンサーの言い間違い

 今朝の情報番組で、埼玉県で行われた秩父夜祭の紹介をしているとき、女性アナウンサーが「やまぐるま」と言った。秩父夜祭日本三大曳山祭の一つであり、ということは当然、山車を曳く祭りである。横にいたもう一人の女性アナウンサーはそのあと、勇壮な「だし」が... と訂正するでもなく、さり気なく言っていた。もちろんのことながら「山車」は、祭りで曳く屋台を指すときは「だし」と、ヤマグルマ科の常緑高木を指すときは「やまぐるま」と読む。
 いったいに言葉の乱れを指摘する際、論者が「アナウンサーでさえもこのような間違いをする」と具体例を挙げることは常套手段である。しかし、実際にそのような映像を見るとは思わなかった。まして、自分が同じことをやろうとは...。
 アナウンサーがすべての言葉に精通していることはあり得ないのは分かるが、下読みくらいしないのか。